主治医が見つかる診療所 “脳卒中”の新常識 テレビ東京(2月27日) [主治医が見つかる診療所]
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主治医が見つかる診療所で “脳卒中”の新常識を放送
脳卒中は日本では年間20万人が発症しています。今回は!河合美智子さんが自身の経験を独占告白します。
1.放送予定のの脳出血の救急搬送秘話&救急オペ密着!最新の血栓回収療法とは!?
2.救急車到着まで対処法&チョコ予防法とは!?
どんな内容で放送されるのでしょうか。
少し脳内出血の情報を見てみましょう。
脳出血とはどんな病気なのか
脳出血とは脳内の血管が何らかの原因で破れ、脳のなかで出血した状態をいいます。
具体的には大脳、小脳および脳幹(のうかん)の脳実質内での出血です。
そのため意識障害、運動麻痺、感覚障害などの症状が現れます。
血腫が大きくなると脳浮腫により頭蓋内圧が高くなり、脳ヘルニアを起こします。
症状が重い場合は脳幹部が圧迫されて死に至ることがあります。
近年、高血圧の内科的治療が広く行きわたったことにより、血圧のコントロールが十分に行われるようになったため脳出血の死亡数自体は減少しています。
しかし、脳出血の発症数や症状の軽症化が顕著になっているのですが、運動障害や認知症などの後遺症で悩む患者さんが多いのも事実です。
脳出血の主な原因は何か
高血圧が原因の脳出血が全体の70%を占めます。
また血管の病変として
1.血管壊死
2.動脈硬化
3.小動脈瘤
4.脳動脈瘤
5.脳動静脈奇形の破綻
6.腫瘍内出血
7.脳の外傷
8.白血病などの血液疾患
等が主な要因であると思われます。
脳出血の部位の頻度はどこが高いのか
では脳のどの部位からの出血が多いのか
1.被殻出血(40%)
2.視床出血(35%)
3.質下出血(10%)
4.橋(きょう)出血(5%)...中脳と延髄の間
5.小脳出血(5%)
6.その他(5%)
どんな症状を現すのか
一般的には頭痛、嘔吐、意識障害、片麻痺(かたまひ)が多くの患者さんにみられます。
出血部位や血腫の大きさにより症状は違ってきます。
慢性期になっても何らかの後遺症を示す患者さんも多くみられます。
検査方法と診断
CTでの検査が一般的です。
また発症後数分以内に高吸収域(血腫が白く写る)として現れます。そして3〜6時間で血腫が完成し、約1カ月で等吸収域(脳組織と同じ色に写る)になります。
その後低吸収域(脳組織より黒く写る)になります。
脳動脈瘤、脳動静脈奇形、脳腫瘍による出血が疑われる場合は、脳血管撮影が必要です。
治療の方法は
内科的治療としては、頭蓋内圧亢進に対する抗浮腫薬の投与と高血圧の管理、水電解質のバランス、合併症の予防と治療が基本になります。
そして外科的治療が必要かどうかの検討も同時に行うことになります。
脳出血が疑われた時は
意識障害とともに呼吸障害を伴う場合が多くみられることが多く、注意しなければいけないのはおう吐による窒息と、誤嚥です。
おう吐した時は麻痺側を上に、顔と体を横にして誤飲を防ぎます。
このような処置をして、できるだけ早く専門の病院に運び、適切な治療を行うことが大切です。
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