玉置浩二が入院した憩室炎ってどんな病気？

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先日、歌手の玉置浩二さんが大腸憩室炎で入院したと報道がありました。

突然の腹痛と高熱により緊急入院となり、抗生剤の点滴と絶食・安静による治療中です。


色々とお騒がせをしている玉置さんですが、私も上行結腸憩室炎で二回入院したことがあるので、その辛さは十二分にわかります。


さて憩室炎とは何なのか？

経験を元にお知らせします。






【憩室炎とは】

簡単に言うと、大腸に憩室（窪み）ができ、そこが炎症をおこすこと、です。
40代以上の方の大腸を検査すると十人に一人は憩室が見つかると言います。


問題は憩室に便が残り、その部位が炎症をおこすことです。


症状として、炎症をおこすと腹痛を起こします。そして発熱。


重症になると憩室部分が穿孔、その部分から内容物が腹腔内にでて腹膜炎やイレウス等を起こし外科的施術が必要となります。


大腸を切除すると元に戻すのは難しいため、人工肛門になることが多いです。


また日本国内では大腸憩室炎での外科手術の件数は少なく、欧米では多い傾向があります。


それは何故か？

憩室炎の起きやすい部分があり、上行結腸とＳ状結腸です。


日本人には上行結腸憩室炎が多く、欧米人にはＳ状結腸憩室炎が多いそうです。


そして上行結腸の方が外科手術がやっかいらしいと、私は主治医から聞きました。







【憩室炎の何が大変なのか】

とにかく痛い。
程度の差があると思いますが、私の場合は呼吸をするのも痛い。


身体が１ｍｍ動くのも痛い。痛すぎて何も出来ないという状態でした。


具体的には明け方突然盲腸近くが痛くなり「盲腸かな、やばいな」的に感じたのですが十分後には壁に手をついてたった状態（壁ドン状態）で脂汗を流し、身動きどころか声も上げられない状態でした。


午前4時頃、隣で寝ている妻を起こそうとしても痛すぎて声が出ない！
そのままの状態で30分ほど過ぎたでしょうか。痛みの限界がピークになり、失神覚悟で妻に蚊が消えるような声で呼びかけ起きてもらいました。


取り敢えず説明する気力もなく、声も出なかったのでロキソニンを持ってきてもらいそのまま意識を失いました 。


どうでしょうか？少しは伝わったでしょうか。
私、骨折しても誰にも告げないで仕事をし続けて1ヶ月以上気付かれない程度は痛みに耐性があります。


が、憩室炎の痛みは耐えられませんでした。






【憩室炎の診断まで】

数時間後、意識が戻るも痛みは変わらず。そしてなぜ妻は救急車を呼んでくれないんだと怒りを覚えるも、声も出せずにのた打ち回ります。


一応心配そうな妻に医者に連れて行ってくれと頼み、クルマに乗るがそれも地獄！


クルマが拾う段差でうめき声を上げる始末。
医者に着くも原因不明で他に行ってくれと。


地元の医者は信用ナランということで隣の市にある病院に。
診察してくれた先生曰く「わからないから紹介状出します」と3件目の病院に行くことに。


紹介された医師会病院では妻が診察口で説明をすると看護師さんが車いすで来てくれて助かりました。


診察まではベッドに寝かされ唸り続け、発熱も39℃を超えています。


ＣＴやＭＲＩを撮り、やっと診断が「上行結腸憩室炎」でした。
緊急入院なのですが、隣の市なので所在地の病院を紹介してくれと頼み込んで家に帰る事になりました。


大量の痛み止めを飲むことで何とか一晩我慢して翌日地元の総合病院に入院となったのです。






【治療法は】

この憩室炎の治療法は抗生剤を飲む。

抗生剤の点滴を24時間打つ。

痛みがなくなるまで絶食（※CRPの数値が下がるまで）

これだけです。

※C-リアクティブ・プロテイン・・・炎症や組織細胞の破壊が起こると血清中に増加するたタンパク質。痛みの目安となる。平常時は0、腹膜炎で10程度）



私の場合は抗生剤の点滴と一緒に入れた痛み止めの点滴が副作用を招き、意識が混濁しました。

そしてＣＲＰが30近くまで上がり、3日間はトイレにいくのに看護師さんの介助が必要で迷惑をかけました。


絶食も点滴が高カロリーなため空腹を感じませんでしたね。
10日間の絶食でしたが体重が減りませんでしたから。


痛みがなくなっても暫くは怖くて食事にすごく気を使いました。






【憩室炎の予防は】

憩室がある人は炎症を起こさないようにすることを心がける食事が重要です。


食物繊維を多く取り、水分を多く摂ることです。
つまり憩室に便を残さない排便ができる食生活と適度な運動を心がけることです。


そしてストレスを残さない生活をすることです。


何故なら憩室炎の原因ははっきりとはわかっていないからです。

欧米型の食生活言われていますが、日本人はストレスが原因なのではないかと言われています。
ですので要因となるものは排除するしかありませんよね。


ＣＲＰ３０、本当に生き地獄ですよ。


最後まで読んでいただきありがとうございました。この情報が誰かの役に立てれば。

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タグ：憩室炎 病気